2014年02月26日

購入録(2014.02.26)

恩田陸 夢違 角川文庫 ¥714
吉田篤弘 パロール・ジュレと魔法の冒険 角川文庫 ¥756

『夢違』はちょっと楽しみ。
恩田陸は好きなんだけど,当たり外れが大きい気がします。
自分好みの作品だと嬉しいのだけどなあ。
『パロール・ジュレと魔法の冒険』は予定してなかったけれど購入。
吉田篤弘だし大外れってことはないでしょう。
最近はあまりファンタジィものは得意としていないんだけどね。

〈2014年書籍購入覚書〉 計28冊
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2014年02月25日

森晶麿『黒猫の薔薇あるいは時間旅行』

〈2013年読書感想36冊目〉
森晶麿『黒猫の薔薇あるいは時間飛行』


 〈黒猫〉シリーズの第3作目。渡仏した黒猫と日本に残った付き人のふたりがそれぞれに出逢った謎が描かれます。相変わらず,ミステリィとしても恋愛小説としても読み応えは十分。端正な物語が実に魅力的であります。付き人側の「落下する時間たち」と黒猫側の「舞い上がる時間たち」はそれぞれ完全に独立した別個の物語でありながら,一瞬その軌跡が交錯するのがたまらなく美しい。また,黒猫にはマチルド,付き人には戸影と,新たに登場する人物が物語を彩るのも楽しく思います。何よりも遠く離れた場所にありながら,心は徐々に近付いていく黒猫と付き人の距離感の麗しさが素晴らしい。露骨に表面に出すことはありませんが黒猫の付き人に対する友情以上の感情が切なさともどかしさを刺激します。一方で黒猫への好意をはっきりと自覚した付き人が今後如何なる行動に出るのかも楽しみでなりません。ふたりを師事する唐草教授の秘められた愛が語られた今作に触れたからこそ,その行く末が幸せなものであることを祈らずにはいられません。ミステリィとしてもエドガー・アラン・ポオの『アッシャー家の崩壊』を根底とした物語に引き寄せられます。様々な愛の形が彩る物語はほろ苦さとともに美しさも感じさせてくれます。この美学趣味がちりばめられた雰囲気こそが最大の魅力と言ってもいいのでしょう。黒猫と付き人,ふたりの変わらなさそうで少しずつ変わりゆく関係が今後如何に描かれるのか楽しみであります。最終盤での黒猫と付き人の触れ合いは狂おしいまでの美しさを感じました。ふたりの関係が微笑ましく,愛おしく,羨ましいです。
タグ:森晶麿
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2014年02月23日

加藤実秋『Dカラーバケーション』

〈2013年読書感想35冊目〉
加藤実秋『Dカラーバケーション』


 〈インディゴの夜〉シリーズの第4作目。集英社文庫への移籍に際しての再読であります。基本的には過去三作を踏襲する内容であり,手堅さは感じるものの目新しさはありません。尤も,それが故にシリーズの愛読者であれば過不足なく楽しめる作品に仕上がっています。club indigoが風営法の改正による昼間の営業を開始したことに伴い,新たなホストも幾人か登場しました。彼らとジョン太や犬マンといった従来の売れっ子ホストとの間の間隙というか対立が今作の読みどころとなっています。とは言え,手塚を中心とした新たなホストたちも彼らなりの雰囲気を保ちながらclub indigoの色に染まっていくのが楽しい。4作品が収録されていますが,「サクラサンライズ」の余韻を残す終わり方はやはり好みであります。王道と言ってしまえば,それまでではありましょうけれども。また,豆柴こと渋谷警察署の柴田刑事の窮地をclub indigoの面々が救う「一剋」の展開も熱い。新登場の早乙女刑事も強烈な個性の持ち主で今後も活躍が見込まれそうです。憂夜さんの過去の一端が明らかになる表題作「Dカラーバケーション」は,しかしかえって憂夜さんの存在を謎めいたものにした気がします。いつか,彼の全てが明かされる日は来るのでしょうか。出番は少ないながらもエルドラドの空也も見せ場は十分。これでとりあえず既刊分の再読は終了しました。今後発表される〈インディゴの夜〉シリーズは全てが新作ということになります。先ずは初の長篇作品が用意されているとのこと。club indigoの新たな物語を大いに楽しみにしたいと思います。
タグ:加藤実秋
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2014年02月22日

購入録(2014.02.22)

瀬川貴次 ばけもの好む中将 平安不思議めぐり 集英社文庫 ¥578

題名に惹かれての購入。
平安時代の妖怪ものということで楽しみ。
期待通りの作品であることを期待します。
やや軽そうな雰囲気が漂うのは気がかりかなあ。
程度問題ではありますけれども。
衒学性が高いと嬉しいな。

〈2014年書籍購入覚書〉 計26冊
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2014年02月15日

購入録(2014.02.15)

櫛木理宇 ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート 角川ホラー文庫 ¥620
櫛木理宇 ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下 角川ホラー文庫 ¥620

現在最初の作品を読書中の〈ホーンテッド・キャンパス〉。
やや好みではない部分もありますが,それなりに楽しんでいます。
恋愛描写は正直不要な気がするのですよねえ。
事件そのものの真相がやや生々しさを感じるのもちょっと辛い。
雰囲気は悪くないのでこれからに期待といったところでしょうか。
表紙絵はかなりお気に入りではあります。

〈2014年書籍購入覚書〉 計25冊
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2014年02月13日

購入録(2014.02.13)

エヴァンジェリン・ウォルトン アンヌウヴンの貴公子 創元推理文庫 ¥882

〈マビノギオン物語〉の第1巻です。
全部で4巻になる予定なのかな。
マビノギオンとはウェールズの伝承であります。
あまり知られていませんが個人的には大好き。
如何なる視点から描いてくれるのか楽しみです。

〈2014年書籍購入覚書〉 計23冊

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2014年02月11日

ジェフ・ライス『事件記者コルチャック』

〈2013年読書感想34冊目〉
ジェフ・ライス『事件記者コルチャック』


 1970年代に熱狂的な人気を博したTVドラマシリーズの原作小説です。なお,TVドラマ版は名前は知っているものの実際に見たことはありません。『X-FILE』の嚆矢的な作品と聞くと多分自分好みの作品であったのだろうと思います。因みにジョニー・デップ主演による映画化が決定しているとのこと。此方は是非観賞したいと思います。本書には「ラスヴェガスの吸血鬼」と「シアトルの絞殺魔」の2篇が収録されていますが,どちらも怪奇趣味的な雰囲気が実に楽しい。但し,超自然的な内容だけに終始せず,結果的には権力や権威といったものが真相究明の最大の障壁となることを扱っていることで展開が平板になっていないのが面白い。主人公であるコルチャックは題名通りに事件記者ではありますが,その性格上周囲から孤立を余儀なくされてしまいます。結果的に事件解決に大きな役割を果たすのですが,それが故にかえって不遇を託つというのが皮肉であります。まあ,あまりコルチャック自身にも同情出来ない点があるのが何とも。事件の真相も然ることながら,それを隠蔽しようとする権力の意向こそが真の巨悪に描かれます。このあたりは為政者と報道の立場の違いでありましょうけれども。何はともあれ,不思議な事件の真相を超自然的な事象に求めていることは素直に好み。安直に人間の仕業にしなかったことが嬉しいです。ミステリィと言うよりもホラーとしての趣向が勝っているように感じますが,終始楽しく読めた作品でありました。
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2014年02月08日

購入録(2014.02.08)

笹本祐一 ミニスカ宇宙海賊(11) 朝日ノベルズ ¥1,050

〈ミニスカ宇宙海賊〉の第11巻。
最初の数巻だけ読んで積みっぱなしになっています。
いい加減,読書を再開したいところであります。
もうすぐ劇場版も公開されるのですよね。
TVアニメ版は見ていないのでどうしようか検討中。
一応観賞したい気はあるのですけれども。

〈2014年書籍購入覚書〉 計22冊
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2014年02月07日

購入録(2014.02.07)

野尻抱介 天使は結果オーライ ハヤカワ文庫JA ¥735
梶尾真治 まろうどエマノン 徳間文庫 ¥672

いろいろ忙しくて更新が滞り気味になっています。
先月末のインフルエンザでリズムが狂った感じ。
明日から4連休なので立て直したいところです。
まあ遊ぶ予定が詰まっているのも事実ではありますが。
『天使は結果オーライ』は〈ロケットガール〉の第2巻。
順調に復刊されていて何よりです。
『まろうどエマノン』もだけど早めに既刊分を読んでしまいたいもの。
シリーズものは積むと厳しくなりますからね。

〈2014年書籍購入覚書〉 計21冊
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2014年02月05日

2014年3月書籍購入予定

03.06 高田崇史 神の時空−鎌倉の地龍 講談社ノベルス
03.07 梶尾真治 ゆきずりエマノン 徳間文庫
03.07 仁木英之 海遊記 義浄西征伝 文春文庫
03.07 スコット・ウェスター・フェルド ベヒモス−クラーケンと潜水艦 ハヤカワ文庫SF
03.20 加藤実秋 ブラック・スローン 集英社文庫
03.20 サラ・プール 毒殺師フランチェスカ 集英社文庫
03.20 ベン・アーロノヴィッチ 空中庭園の魔術師 ハヤカワ文庫FT
03.22 スーザン・イーリア・マクニール エリザベス王女の家庭教師 創元推理文庫
03.22 ロバート.F.ヤング 時が新しかったころ 創元SF文庫
03.22 ロイス・マクマスター・ビジョルド 外交特例 創元SF文庫
03.23 金子常規 兵器と戦術の日本史 中公文庫
03.28 小野不由美 黄昏の岸 暁の天 新潮文庫

量的にはそれなりに充実している感じかな。
楽しみなのは高田崇史と加藤実秋の新刊。
高田崇史は新シリーズということになりそうです。
いつも通りの日本史ミステリィということならば嬉しい。
〈QED〉や〈カンナ〉と世界観が同一ならばなお嬉しいですね。
加藤実秋は〈インディゴの夜〉の長篇作品かな。
大好きなシリーズではありますので期待しています。
海外作品では『毒殺師フランチェスカ』に惹かれます。
歴史ミステリィな予感がするけれど,どうなんでしょうね。
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2014年02月02日

皆川博子『開かせていただき光栄です』

〈2013年読書感想33冊目〉
皆川博子『開かせていただき光栄です』


 18世紀ロンドンを舞台とした歴史ミステリィ小説。前日譚を描いた番外篇も収録されています。解剖学教室が物語の中心に据えられるわけですが,これが完全に実在した外科医ジョン・ハンターの解剖学教室そのまま。盲目の治安判事ジョン・フィールディングが実名で登場するのに対してジョン・ハンターがダニエル・バートンと名前を変更されているのは彼とその兄で内科医のロバート・バートンが扱われる事件に大きく関わっているからでありましょう。個人的にはそれを差し引いてもジョン・ハンターという実名を使ったほうが良かったように思いますけれども。ダニエルの解剖学教室から発見された四肢を切断された少年と顔を潰された男のふたつの死体という謎の提示は魅力的。事件解決に至るまでの丁寧な足取りも楽しく感じました。また,解剖学教室の面々も個性豊かで面白い。特にエドワード・ターナーとナイジェル・ハートのふたりは事実上の主人公と言ってもいいでしょう。また,ジョン・フィールディングのもとで捜査を担当する姪で助手のアン=シャーリー・モアもかなり好みであります。もう少し活躍の場が与えられても良かったと思うくらい。事件の真相そのものは割合に見通しやすいものですが,最終盤での法廷での大逆転劇の爽快感は素晴らしかった。全てが丸くとは言えませんが,それでも可能な限り綺麗に納まる結末だったのが嬉しい。非常に端正なミステリィ作品でありました。同じくダニエル解剖学教室を舞台とした続篇も刊行されている模様。此方もいずれ読み進めたいと思います。
タグ:皆川博子
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2014年02月01日

2014年1月読書記録

2014年1月に読んだ本は以下の通り。
水野良『ロードス島戦記(4)火竜山の魔竜(下)』
ピーター・トレメイン『翳深き谷(上)』
ピーター・トレメイン『翳深き谷(下)』
京極夏彦『書楼弔堂 破曉』
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖(5)』
水野良『ロードス島戦記(5)王たちの聖戦』

2014年最初の月は6冊を読了。
悪くはない出だしと言えるのかな。
〈ロードス島戦記〉は引き続き再読中。
改めてフォーセリアという世界の魅力を再認識しています。
〈ロードス島伝説〉や〈新ロードス島戦記〉も復刊して欲しいもの。
『翳深き谷』は〈修道女フィデルマ〉シリーズの長篇作品。
相変わらず中世ケルト社会が魅力的に過ぎます。
事態が動く中盤以降は加速度的に面白さを増していきました。
今後も絶対に追いかけていくべきシリーズでありましょう。
『書楼弔堂 破曉』は京極夏彦の新作。
明治時代初期の古書店を舞台とした連作小説であります。
如何にも京極夏彦らしい雰囲気が実に魅力的。
〈京極堂〉や〈巷説百物語〉との連携も楽しいものがあります。
『ビブリア古書堂の事件手帖(5)』も期待通りの作品。
但し,主役ふたりの恋愛模様にはあまり興味をそそられません。
不穏さを孕んだ終わり方が次巻で如何なる展開を迎えるか楽しみです。
 
現在は『サイモン・アークの事件簿(5)』を読書中。
その次は順当なら〈ロードス島戦記〉の第6巻と第7巻ですかね。
新刊はそれ程興味を引かれる作品には欠ける印象。
『アンヌヴンの大公』はちょっと面白そうには感じますけれども。
或いは先日購入した〈絶対城先輩〉シリーズに取り掛かるかなあ。
積んである本は山ほどあるので読む本に事欠かないのは嬉しいです。
1月と同程度には読書したいところですね。
本の感想も徐々に進めていきたいもの。
仕事はやや忙しくなることが予想されますが,頑張りたいと思います。
posted by 森山 樹 at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録