2014年01月31日

田中芳樹『タイタニア(4)烈風篇』

〈2013年読書感想32冊目〉
田中芳樹『タイタニア(4)烈風篇』


 二十数年ぶりに刊行された宇宙歴史小説『タイタニア』の第4巻です。まさか,本当に新刊を読める日が来るとは思ってもいませんでした。それだけでも十分に感激ものですが,長い間隙を経ても内容の面白さがいささかも損なわれていないのが実に素晴らしい。物語は中盤を超えて終局へと向かいつつありますが,如何なる帰結を得るのか全く予想出来ません。ジュスラン&アリアバートVSイドリスの図式を取ったタイタニア一族内での抗争はジュスラン&アリアバート側の勝利ということになりましたが,藩王アジュマーンの悪魔的な策謀によってアリアバートが呆気なく横死させられるというのは流石に急展開に思えます。「皆殺しの田中」が高らかに再臨を告げたということになりましょうか。今後の焦点は残されたジュスランが如何に藩王アジュマーンに対峙するのかということ。また,アリアバートに完敗したイドリスがこのまま終わるわけはないでしょう。特に愛する弟ゼルファをアリアバート暗殺の実行犯とした藩王アジュマーンへの敵意を剥き出しにする筈。そして,今巻ではハシュトバル星域の戦闘においてアリアバートの指揮の前に惨敗を喫したファン・ヒューリック率いる流星旗軍がこの事態に如何なる役割を果たすのかも楽しみです。或いは未だ見えぬ藩王アジュマーンの真意も気になるところ。テオドーラもまだまだ胡乱な存在であります。此処に来て俄然存在感を見せ始めたジュスランの侍女フランシアの立ち位置も興味深い。問題は恐らく最終巻となるであろう第5巻の刊行が何時になるのかということ。ただ,それに尽きます。その日が限りなく近い未来であることを願ってやみません。
タグ:田中芳樹
posted by 森山 樹 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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