2014年04月14日

水野良『ロードス島戦記(2)炎の魔神』

〈2013年読書感想42冊目〉
水野良『ロードス島戦記(2)炎の魔神』


 小鳥に手を差し伸べるディードリットの表紙が印象的な〈ロードス島戦記〉の第2巻。新装版刊行に際して十数年ぶりの再読であります。今巻の舞台はカシュー王が統治する砂漠の王国フレイム。風の部族と炎の部族の戦いが中心となりますが,そこに精霊使いであるディードリットの物語を絡めるのが如何にもファンタジィ小説の王道らしくて楽しい。今巻でディードリットが盟約を結ぶ風の王イルクは今後も折に触れてディードリットの心強い力となってくれます。また,パーンとともに戦う傭兵のシュードとマーシュは続く第3巻でも活躍を見せてくれる仲間たち。特にシュードことフォースはロードス島の盗賊ギルドを統べる存在として〈ロードス島戦記〉には欠かせない存在になるとはこの時点では思いもよりませんでした。炎の部族の族長であるナルディアの悲しい軌跡も忘れ難いものがあります。ちょっと残念だったのは新装版に際しての加筆が見受けられなかったということ。炎の部族の族長の血筋に連なるスパークあたりを登場させておくのもひとつの方法ではなかったのかなあ。ナルディアとカシューの語らいは印象深いものがあります。久しぶりの再読となりましたが,新鮮な気持ちで楽しめるのはやはり嬉しい。王道を行くファンタジィ小説であるがゆえに古びた感じはまったく受けません。後のロードス島の運命に想いを馳せながら,続巻も引き続き読み進めていきたいものであります。
タグ:水野良
posted by 森山 樹 at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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