2014年05月11日

水野良『ロードス島戦記(4)火竜山の魔竜(下)』

〈2014年読書感想1冊目〉
水野良『ロードス島戦記(4)火竜山の魔竜(下)』


 上巻に引き続き『ロードス島戦記(4)火竜山の魔竜(下)』を読了。水竜エイブラ,そして魔竜シューティングスターとロードス島に巣食う五色のドラゴンのうちの2体との戦いが描かれる巻であります。そして,カシューとアシュラムの一騎打ちも用意されています。また,今後のロードス島の歴史を大きく左右することになる魂の水晶球が登場するなど,続巻への布石も非常に楽しい。後にパーンの仲間となるグラスランナーの吟遊詩人兼盗賊のマールの初登場もあるなど盛り沢山の内容となっています。とは言え,やはり中心となるのは狂戦士オルソンの物語。ドラゴンの咆哮で怒りの感情が恐怖に打ち消されるというのはゲームの設定的にも非常に納得。シーリスを守る為に自らを狂戦士化して散っていくという最後も予定調和ながら格好いいです。また,魔竜シューティングスターも古代王国の魔法に縛られていたという設定が面白い。カシュー,アシュラム,パーンというロードス島を代表する戦士が一堂に会してのドラゴンとの戦いは燃えます。それをスレイン,レイリア,ディードリット,セシル,ホッブが支援し,マールとフォースが牽制役という豪華ぶり。首尾よくシューティングスターを倒した後のカシューとアシュラムの戦いの帰結もファーンとベルドの戦いを想起させます。パーンとアシュラムの戦いも此処から始まるのですよね。その意味においても様々な因縁の始まりとなった巻と言えるのでありましょう。個人的にはマールが告げるカシュー王の過去が明かされたのが嬉しい。ロードス島を含むフォーセリアの歴史を追ってきたものとしてはやはり感慨深いものがあります。〈ロードス島戦記〉も前半が終わり,更なる戦いが幕を開けます。支配の王錫を巡る戦いには姿を見せなかった灰色の魔女カーラの動向も気になるところ。引き続き再読を進めていきたいと思います。
タグ:水野良
posted by 森山 樹 at 09:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/96170665
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック