2014年01月16日

2013年のベスト

2013年に読んだ本の中で特に印象に残った作品を5冊選んでみました。
なお,序列は付ける気はありません。


森晶麿『黒猫の遊歩あるいは美学講義』
『黒猫の遊歩あるいは美学講義』は〈黒猫〉シリーズの代表ということで選出。
黒猫と付き人の距離感がもどかしい素敵なミステリィ短篇集です。
ある意味で2013年最大の収穫といっても過言でないように思われます。
個人的には長篇よりも短篇のほうが好みかなあ。


田中芳樹『タイタニア(4)』
『タイタニア(4)』は二十数年ぶりの新刊刊行で,それだけで嬉しい。
内容も十分に面白いものでありました。
過去のあらすじを相当覚えていた自分を褒めてあげたいもの。
高らかに再臨を告げた“皆殺しの”田中芳樹が如何なる帰結を見せるのか楽しみです。


神林長平『敵は海賊・海賊の敵』
『敵は海賊・海賊の敵』はラテルとアプロのやり取りだけでたまらない。
今後に繋がりそうな人物の登場にも期待をさせます。
主人公は完全にヨウメイだったような気もしますけれどね。


ピーター・トレメイン『サクソンの司教冠』
〈修道女フィデルマ〉シリーズの長篇。
海外作品の代表として選んでみました。
このシリーズも安定した面白さが光りますね。
全く外れというものがありません。


朝松健『邪神帝国』
『邪神帝国』は創土社の〈Cthulhu Mythos Files〉を代表する一冊。
ナチス・ドイツとクトゥルー神話の危険な融合がたまらなく好みであります。 
創土社の意欲的な復刊と新刊刊行に感謝を。
2014年も楽しみな叢書となりそうであります。
posted by 森山 樹 at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2014年01月11日

2013年の反省と2014年の抱負

 購入数は146冊。前年よりも27冊の減少。読書数は46冊。此方は14冊の増加。前年よりも読書数は増えているけれども,最低限の目標に掲げた50冊には及びませんでした。相変わらず,外出先での読書が主体となっています。また,せっかく導入したkindleも殆ど活用していません。やはり電子書籍そのものにまだ馴染めていないのですよね。世間的にはかなり浸透してきた印象はあるので再度挑戦してみたいと思います。保管を目的としない本ならば電子書籍のほうが場所を取らない分,便利に決まっているのですから。

 少ない読書数から敢えて傾向を分析するならば,今まで以上に再読が多い一年であったように思います。〈アルスラーン戦記〉や〈ロードス島戦記〉,〈インディゴの夜〉など復刊に合わせて再読を試みた印象。面白いのは分かっているので安心感があるのかなという気がします。46冊のうち再読は11冊。約1/4を占めている計算ですね。ある意味で保守的になっているという自覚はあるので,2014年はもっと新しい作品に目を向けたいところであります。なお,海外作品の読了は全部で8冊。此方も少ない。殆どがミステリィ作品ですね。ファンタジィへの回帰も積極的に行いたいものであります。

 特筆すべきは二十数年ぶりに新刊が刊行された〈タイタニア〉。その長きにわたる沈黙にも関わらず,第4巻はすこぶる面白いものでありました。全5巻が予告されておりますので,早く完結させて欲しいものであります。この後は〈アルスラーン戦記〉の執筆に着手するらしいのですけれども。また,栗本薫の逝去に伴い未完となっていた〈グイン・サーガ〉が五代ゆうと宵野ゆめによって続きが書き綴られることになりました。これは素直に歓迎したいものです。早速,刊行された正伝の2冊は期待通りの作品でありました。如何なる展開を迎えるかは定かではありませんが,今後を大いに楽しみにしたいと思います。

 2014年の目標は引き続き読書を量と質の両面から向上させることであります。最低限の目標としては一カ月に5冊程度は読みたいもの。可能ならば年間を通じて100冊読むことを念頭に置きたいと思います。また,それに付随して読書感想を即時更新することも心掛けていきます。感想を書くことで自分の中に作品を昇華させていきたいのですよね。2013年の読書感想の残りも順次掲載する予定です。暫くは同時並行的な更新となるかもしれません。毎年のことではありますが,素敵な本と数多く出逢える一年であって欲しいものであります。

 追記。今年から新たな試みとして「2013年のベスト」的な記事を書こうと思います。此方も近日中に。序列をつけるのは好みではありませんので,印象に残った作品を並列的に取り上げる形になるでしょう。
posted by 森山 樹 at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2013年01月08日

2012年の反省と2013年の抱負

 購入数は173冊。前年よりも11冊の減少。読書数は32冊。此方は12冊の減少。一年を通じて過去最悪級に読書意欲に欠ける年となってしまいました。一か月の平均読書数が3冊に届いていないのだものなあ。読みたい本がないわけではないのだけど,読書への集中力を失っていた印象があります。手軽に取りかかれるゲームや映画に接した時間が読書を上回っていたのも此れに拍車をかけたかもしれません。今年は意識して読書時間を設けるようにしたいところ。相変わらず外出時の電車内が一番読書が進む時間というのもどうかなあとは思うのですけれども。

 世間的には電子書籍が躍進をした一年だったといっていいのかな。自分はまだ媒体を手にしていないので触れてはいませんが,今年は可能であれば電子書籍を試験的に導入してみるつもりです。媒体としてはAmazonのKindleが一番心惹かれるものがありますね。特にKindle paperwhiteは思った以上に読み易い印象がありました。3Gタイプだと何処でも容易に書籍を購入出来るのも嬉しい。電子書籍を導入することで積読本の劇的な改善となればいいなあと思います。尤も,紙媒体で欲しい作品については結局買ってしまうことになるのでしょう。

 傾向を分析できる程,2012年は読書をしたわけではないのですが,個人的には特に年末にかけて海外作品欲が高まるのを感じていました。実際のところは32冊中9冊だから目立って多いわけではないのですけれどね。また,これまで大好きだった所謂“日常の謎”系ミステリにやや辟易し始めたのもある種の傾向と言えるのかもしれません。田中芳樹の〈アルスラーン戦記〉や笹本祐一〈妖精作戦〉など復刊されたシリーズを再読する機会も多かったですね。これは逆を言えば新規作品に接する量が減ったということであり,反省材料ともなります。本当に久しぶりに読んだ〈妖精作戦〉シリーズの懐かしさは格別なものがありましたが。時を経ても面白い作品は面白いのだなあと痛感します。

 少ない読書数から敢えて印象に残った作品を上げるとするならば,国内作品では初野晴『空想オルガン』『千年ジュリエット』,海外作品ではジョー・ウォルトン『バッキンガムの光芒』ということになりましょうか。『空想オルガン』と『千年ジュリエット』は〈ハルチカ〉シリーズと呼ばれる連作ミステリ短篇集。悔しいくらいに面白さを感じます。やや不穏な展開を予感させるのが不安ではありますが,続きが気になって仕方ありません。『バッキンガムの光芒』は〈ファージング〉最終巻。〈ファージング〉の最後を飾るに相応しい素晴らしい作品でありました。この三部作は自分の中ではオールタイムベスト級の作品だと思っています。

 特筆すべきは今更読めるとは思わなかったモーリス・ルブラン『ルパン,最後の恋』。怪盗紳士アルセーヌ・ルパンの新たな冒険を堪能することが出来ました。やや推敲不足という点は否めないのでしょうけれど,この作品に関しては読書出来たことに価値があると思います。また,高田崇史の〈QED〉と〈カンナ〉が共に完結を迎えたのも2012年。どちらも文句を言いながら結局は最後まで楽しく読んでいた印象があります。特に〈QED〉のタタルと奈々にはいつかまた再会したいものです。

 2013年の目標は読書量の回復ということに尽きます。せめて年間50冊は読みたいもの。1週間に1冊というのが当面の課題ということになるでしょうか。また,結局昨年は1冊も書かなかった読書感想も再開したいと思っています。感想を書くことで改めて自分の中で読書が消化される印象があるのですよね。読みっぱなしにしておくというのは如何にも勿体なく思えて仕方ありません。積年の課題である積読本の処分も実行に移したいところです。電子書籍の試験的な導入も早急に行う必要がありそうです。何はともあれ,一番肝心なのは素敵な本と巡り合うこと,これに尽きます。その為にも可能な限り多くの読書をする機会を意識しようと思います。
posted by 森山 樹 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2012年01月07日

2011年の反省と2012年の抱負

 購入した本は184冊で前年よりも16冊の減。読了した本は昨年よりも更に12冊減って44冊に留まりました。此処まで読書量が少なかった年は記憶にありません。いろいろと要因が重なったとは言え,これは流石に大問題。最早,本読みを名乗る資格すらない気がします。それでも後半は多少回復傾向にあったのは僥倖というもの。年末年始でそれなりの読書は出来ましたので,この勢いを衰えることなく継続していきたいと思います。

 今年の傾向としては自室で読書をする時間が減りました。主な読書時間は外出時に電車に乗っているとき。必然的に外出機会が減ると読書時間も減ってしまうことになります。自室で読書をしなくなったのは結局ゲームを始めとする他の趣味に費やす時間が増えたから。以前からの懸案である趣味の均衡の崩れが影響しています。このあたりはある程度節制を保ちたいところ。読みたい本は山のようにあるのですが,手軽に楽しめるゲームの方を優先してしまうのですよね。はっきりと読書速度が遅くなったことも感じます。なるべく勘を取り戻していきたいところです。

 2011年の読書傾向としてはシリーズものを中心に読んでいた感があります。特に五代ゆう〈アバタールチューナー〉は自分にしては珍しく刊行から間を置かずに最終巻まで読み切りましたね。後は高田崇史〈QED〉や〈カンナ〉,或いは竹河聖〈新・風の大陸〉もきちんとシリーズを追い掛けています。44冊のうちで海外作品は8冊に留まりました。ただ,内容としてはどれも印象の強い作品ばかり。海外小説に特有の濃厚な雰囲気を愛してやみません。逆に言えば,雰囲気が濃厚すぎるが故に読書に時間がかかるという側面もあるのですけれど。分野としてはミステリィが大半を占め,残りはファンタジーとSF,ホラーといった感じ。また,例年よりもライトノベルを読んでいた気がします。と言っても,最近のものは数少ないのですけれども。

 印象に残った作品を上げるならば,先ずは米澤穂信『折れた竜骨』が筆頭になります。中世イングランドを舞台とした魔術ミステリィは大変に堪能いたしました。今後もこの種の作品を発表して欲しいものです。海外作品ではジョン・R・キング『ライヘンバッハの奇跡』が実に面白かった。名探偵シャーロック・ホームズと幽霊狩人カーナッキの競演というだけで既に楽しい。結末に弱さを感じましたが,それ以外は申し分のない出来でした。何よりも中盤のモリアーティ教授の回想篇が実に素晴らしかったです。後は笠井潔『吸血鬼と精神分析』,ジョー・ウォルトン『暗殺のハムレット』あたりが強く印象に残っています。勿論,五代ゆう〈アバタールチューナー〉も非常に楽しみました。

 栗本薫『ヒュプノスの回廊』と北森鴻/浅野里沙子『邪馬台』はそれぞれ作者の死後に刊行された作品です。特に延々と読んできた〈グイン・サーガ〉の最終作品となる『ヒュプノスの回廊』はやはり思い入れが深い作品です。今となっては栗本薫の冗長な文体すらも懐かしく愛おしい。一方の『邪馬台』は北森鴻が途中まで書き遺した作品を浅野里沙子が完成させたもの。北森鴻による結末を見たかったという想いは拭えませんが,きちんと破綻なく物語をまとめた浅野里沙子の手腕も素晴らしい。今年も物故者が相次ぎましたが,小松左京とアン・マキャフリィの逝去は特に衝撃を受けました。定命の存在であるが故に避けられない運命であることは分かっているのですが,それでも,ね。

 2012年の目標は引き続き読書を質量ともに充実させること。とりあえずは年間100冊を目標としたいですね。同時にいい加減に飽和状態の積読本を何とかしたいもの。今後読まないであろう書籍を処分することも検討したいと思います。また,視野を広げる意味で今まで触れたことのない作家の作品にも挑みたいもの。何はともあれ,今年も素晴らしい読書生活を送ることが出来れば,それだけで満足です。
posted by 森山 樹 at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2012年01月05日

2011年下半期回顧録

〈2011年下半期に読んだ本〉
ジル・チャーチル『今をたよりに』
高田崇史『カンナ 出雲の顕在』
三津田信三『生霊の如き重るもの』
ジョン・R・キング『ライヘンバッハの奇跡』
初野晴『初恋ソムリエ』
五代ゆう『アバタールチューナー(3)』
近藤史恵『モップの精は深夜に現れる』
丸山天寿『咸陽の闇』
津原泰水『たまさか人形堂物語』
五代ゆう『アバタールチューナー(4)』
フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』
東直己『探偵はバーにいる』
小路幸也『ブロードアレイ・ミュージアム』
東直己『バーにかかってきた電話』
佐藤賢一『革命のライオン』
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』
高田崇史『QED 伊勢の曙光』
田中芳樹『髑髏城の花嫁』
五代ゆう『アバタールチューナー(5)』
東直己『向こう端にすわった男』
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖(2)』
笠井潔『吸血鬼と精神分析』
北森鴻/浅野里沙子『邪馬台』
笹本祐一『妖精作戦』
畠中恵『アイスクリン強し』
東直己『消えた少年』
エドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿(3)』

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posted by 森山 樹 at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2011年01月06日

2010年の反省と2011年の抱負

 購入本は200冊で昨年よりも10冊増加した一方で,読了本は昨年よりも2冊少ない56冊に留まりました。単純計算でその分積読本も増加しているということになります。相変わらず,読書する時間がないわけではないのだけど,時間の使い方が下手すぎます。趣味の均衡もある程度は取っていきたいところ。結局のところ,時間のかかるゲームばかりやっているのが問題なのよね。

 北森鴻氏が亡くなったことは自分の中では大変大きな出来事でした。同郷の得難いミステリ作家を失ったように思います。また,翻訳小説読みとしては浅倉久志氏が亡くなられたことにも衝撃を受けました。〈ファファード&グレイマウザー〉を始めとして,氏の翻訳された小説は今の自分を形作る大切な要素のひとつとなっています。一昨年の栗本薫女史の逝去もそうですが,自分が年を経るに連れて,大好きな作家を見送ることが増えてきました。定命の人の子であるが故に避けられない運命ではありますが,やはり寂寥の念を感じずにはいられません。

 2010年に読んだ小説のうち海外作品全部で12冊。これはもう少し増やしていきたいところではあります。但し,1年を振り返った時に印象的な作品は海外作品に集中しているのが面白いところ。詰まる所,基本的に自分は海外小説志向の強い本読みではあるのでしょう。分野としてはミステリが多め,次いでホラー小説といった感じかな。ファンタジィやSFの割合がかなり減ってしまいました。ライトノベルはやはり苦手感を否定できませんが,それでも自分の肌に合う作品は今後とも読んでみようと思います。

 昨年読んだ作品の中で特に心に残った作品はルイス・ベイヤード『陸軍士官学校の死』とジョー・ウォルトン『英雄たちの朝』が双璧と言えるでしょう。この二作品は群を抜いています。やはり海外作品の重厚な雰囲気はたまらないものがあります。日本人作家の作品では初野晴『退出ゲーム』がなかなかのお気に入り。また,加藤実秋の作品も安定して楽しむことが出来ました。勿論,今年初めて読んだ野村美月〈“文学少女”〉シリーズもそれなりに気に入っています。それでも,やはり上述の二作品には遠く及びません。ピーター・トレメイン『修道女フィデルマの叡智』も好みですね。久しぶりの新刊だった若竹七海『みんなのふこう』も面白かったな。

 2011年の目標としては昨年同様に読書を質量ともに充実させることが最大の命題となります。極力,積読本を減らす努力も講じたいもの。また,読書の幅を広げることもひとつの目標としたいと思います。今までに読んだことのない作家に積極的に挑んでいこうと思っています。量的な目標はやはり年間100冊ですね。読書量を誇る気はありませんが,せめて本読みを名乗れるに足るだけの読書を心がけたいと思います。
posted by 森山 樹 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2010年11月17日

2009年購入書籍統計

ふと思い立って2009年の購入書籍の統計を取ってみました。

購入数が多かった出版社は以下の通り。
1位 東京創元社 35冊
2位 早川書房 31冊
3位 講談社 17冊
4位 角川書店 15冊
5位 新潮社 14冊
6位 朝日新聞出版 12冊
7位 文藝春秋 11冊
8位 中央公論社 7冊
9位 光文社 6冊
10位 インロック,国書刊行会 5冊

概ね予想の範疇にある結果となりました。
東京創元社と早川書房が双璧というのは当然と言えば当然。
自分の読書傾向を如実に示していると言えます。
3位以下はやや混戦ですね。

面白いので2010年の統計も取ってみようと思います。
新年早々にでも出来たら良いのですけれど。
posted by 森山 樹 at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2010年06月25日

20代女子のSF&ファンタジィ読書事情

20代女子が「オススメしたい有名海外ファンタジー・SF小説」
http://escala.jp/rank/2010/06/20sf.html
 ●第1位/J・K・ローリング著 「ハリー・ポッター」シリーズ ……33.0%
 ○第2位/ミヒャエル・エンデ著 「モモ」……20.4%
 ●第3位/ダニエル・キイス著 「アルジャーノンに花束を」 ……19.1%
 ○第4位/ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著 「ハウルの動く城」シリーズ ……13.0%
 ●第5位/C.S.ルイス著 「ナルニア国ものがたり」シリーズ ……11.4%
 ○第6位/J・R・R・トールキン著 「指輪物語」 ……10.5%
 ●第7位/ミヒャエル・エンデ著 「はてしない物語」 ……8.3%
 ○第8位/ダレン・シャン著 「ダレン・シャン」シリーズ ……5.9%
 ●第9位/アーシュラ・K・ル=グウィン著 「ゲド戦記」 ……5.2%
 ○第10位/グレッグ・イーガン著 「しあわせの理由」 ……4.9%


グレッグ・イーガンに大変違和感があります。
というか,これなかったらSFの文字を消してもいいかもしれません。
一応『アルジャーノンに花束を』もSFか。
言いたいことはいろいろあるけれど,
映画化の威力はすごいなあと思いました。
来年同様の企画があればメアリー・ノートン『床下の小人たち』が入りそうです。

個人的には〈ベルガリアード〉や〈エルリック〉は入っていないのが残念。
タニス・リーとかも女性は好きだと思うんだけどね。
後はラヴクラフトとかC.A.スミスとかも入ってて欲しいな。
マーセデス・ラッキーとかM.Z.ブラッドリーもお勧め。
posted by 森山 樹 at 05:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2010年04月11日

ハーレクイン名作セリフ集

本屋さんで「ハーレクイン名作セリフ集」なる小冊子を貰いました。
これが大変に面白く興味深い。
幾つか御紹介させていただきましょう。

「今夜ベッドに入るとき,ぼくのことを考えてくれ。よし,今度会ったら,どうやって夜を過ごしたか,教えてもらうからね。おやすみ」

「火遊びは危険だぞ。きみの正体がわかった。誘惑魔だ」

「寒いのかい? あたためる方法はひとつしかない。ぼくがきみの体をつつんであげよう」

「子猫め。君が欲しい……」

「おはよう,ぼくのかわいい小さな天使。昨日はよく眠れたかな? うん? きみの見た楽しい夢の話をぼくに聞かせてくれるかい?」

「エンジェル,君がこれ以上セクシーになったら,警告板を首からぶらさげてもらうところだ」

「ああ,スイートハート。すてきだ,スイートハート。その罪つくりなハイヒールを脱ぐんだ。追いかけっこは終わりだよ」

「だめだ。ぼくにそんな仕打ちをしないでくれ。究極の小悪魔を演じて,ぼくを拒絶するつもりかい? 今夜はだめだ。こんなにも君を求めている男に対して,そんなことはできないはずだ!」
 


自分の文化にはない独特の言葉回しがたまらなく興味深い。
このセリフを駆使すれば自分も女性にもてるかなあ。

自分にとってはハーレクインは完全にネタなんだけど,
女性にとってハーレクインはどんな立ち位置にあるんだろう。
気になります。

twitterで指摘されたのだけどBLとの親和性は相当に高い気がします。
男性にとってのポルノ小説はまた違った場所に位置しそうな感じです。
posted by 森山 樹 at 13:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文

2010年01月09日

2009年の反省と2010年の抱負

 ここのところ毎年のように書いているように読書量の減少傾向に歯止めが止まりません。といっても,本を読む時間がないわけではなくて,単純に時間の使い方が下手な為。特に2009年は矢鱈と時間のかかるゲームが多かった所為もあって,そちらに時間が割かれてしまいました。2010年は意識的に読書に費やす時間を増やしていきたいものです。

 昨年の自分にとって一番大きな出来事は栗本薫女史が5月に逝去されたということ。そして,それに伴って〈グイン・サーガ〉が130巻『見知らぬ明日』をもって未完のままに終了したということでした。定命の運命の人の子故に仕方がないことではあるのですが,それでも尚ただ只管に残念な想いだけが残っています。〈グイン・サーガ〉に出逢えたことに感謝を。そして,栗本薫女史には「ありがとうございます」「おつかれさまでした」という言葉を贈ります。

 2009年に読んだ本は感想を未だ書いていない6冊を含めると計58冊。少なかった昨年よりも更に4冊の減少となりました。此れは大いに反省せねばならぬところ。うち,海外作品は7冊に留まりました。基本的には海外作品のほうが好きなはずなのですけれど,何故か昨年は国内作品に偏った読書となってしまったようです。少ない読了本の中から敢えて2009年に最も気に入った一冊を上げるとするならば,誉田哲也『武士道シックスティーン』と結城浩『数学ガール』でしょうか。と言っても,前者はまだ感想を書いていなかったりするのですけれど。どちらも郷愁感を覚える素敵な青春劇に仕上がっていたように思います。読後感の爽やかさが魅力的でした。また,上田早夕里『魚舟・獣舟』も粒揃いの短篇が魅力的なSF作品でした。中でも「小鳥の墓」は今年読んだ短篇の中では最高に好きな作品です。海外作品ではピーター・トレメイン『修道士フィデルマの叡智』が面白かったな。此方は既刊の早期の翻訳を期待したいところです。

 さて,2010年の目標としては単純に読書量を増加傾向に転じるということを上げたいと思います。既に本読みを名乗るのもおこがましい程の読書量ですので,せめて1週間に2冊換算の100冊は読みたいところ。そして,極力新刊書籍から読書をしていきたいと思っています。それが積読を減らす為に有効であることを信じています。
posted by 森山 樹 at 11:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文

2009年08月15日

本読みの憂鬱

ふと思い立って図書関係を整理しています。
というか,床に積み上がっている本の山を移動させているだけですが。

本棚の許容範囲を超過して久しいわけですが,
図書を処分するのがあまり好きではない為に増える一方。
収納に頭を悩ませています。
引っ越しをして部屋を増やすというのも一つの手段でしょうが,
その引っ越し代金で何冊買えるかと思うと躊躇われてしまう末期症状。

世の本読みの方々は如何なる方策を講じているのでしょうか。
教えていただければ幸いです。
何か革新的な方法というものはないものですかね。
posted by 森山 樹 at 11:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文

2009年08月05日

ホラーマニア度調査

COCOさんのcoco's bloblogでの企画です。
必ずしもホラー小説好きというわけでもないのですが,
面白そうだったのでやってみることにしました。

というわけで,私の既読作品は以下の通り。

001.『水妖記』 フリードリヒ・フーケー
002.『フランケンシュタイン』 メアリ・シェリー
003.『吸血鬼ドラキュラ』 ブラム・ストーカー
005.『アッシャー家の崩壊』 エドガー・アラン・ポオ
008.『ジーキル博士とハイド氏』 R・L・スティーヴンスン
010.『ドリアン・グレイの肖像』 オスカー・ワイルド
013.『妖怪博士ジョン・サイレンス』 アルジャナン・ブラックウッド
014.『異次元を覗く家』 ウィリアム・ホープ・ホジスン
016.『変身』 フランツ・カフカ
017.『ダンウィッチの怪』 H・P・ラヴクラフト
019.『妻という名の魔女たち』 フリッツ・ライバー
021.『伝記集』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス
022.『十月はたそがれの国』 レイ・ブラッドベリ
037.『黒の召還者』 ブライアン・ラムレイ
045.『夜明けのヴァンパイア』 アン・ライス
054.『城塞/ザ・キープ』 F・ポール・ウィルスン
071.『羊たちの沈黙』 トマス・ハリス
074.『ミッドナイト・ブルー』 ナンシー・A・コリンズ
081.『ドラキュラ紀元』 キム・ニューマン

19/100という結果でした。少ないなあ。
特に最近のホラー小説には殆ど手を出してないのが分かります。
ちなみに上記でお勧めは『ザ・キープ』と『ドラキュラ紀元』。
『ミッドナイト・ブルー』も面白いよ。
『ダンウィッチの怪』はその筋の人としては当然だよね。
posted by 森山 樹 at 20:30| Comment(6) | TrackBack(0) | 雑文

2009年05月25日

本屋バトン

空夢ノート のりるさんとこから頂いてきました。
バトンブームも完全に下火ですね。
たまに回答する分には面白いんだけどな。

この〈雑文〉カテゴリも少し充実させたいところです。
本にまつわる彼是を書きたいのですが……。
まあ,ぼちぼち考えていきましょう。

*本屋バトン*

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posted by 森山 樹 at 22:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文

2007年10月20日

本を読む覚悟

最近,本を読み始めることに躊躇いを覚えてしまいます。
読めば確実に面白いだろうとわかっている本でも,
読み始めるのには相応の覚悟が要求されるのです。
買ってきた本をすぐには読めないのはそれが原因のひとつ。
部屋の積読本棚でしばらく熟成しないと読むことができません。
再読が多いのも同様の理由からです。
一度読んだ本を読むには覚悟は必要ありませんから。
すぐに新刊を読める世間の人がうらやましいなと思ったり。
逡巡することはないのかしら。
posted by 森山 樹 at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2007年10月14日

本好きさんバトン

天球座標の遼さんとこから頂いてきました。
この手のバトンもすっかり下火になってしまいましたね。
答えるのも他人様の回答を見るのも結構好きだったりします。

*本好きさんバトン*

回答
posted by 森山 樹 at 22:21| Comment(4) | TrackBack(1) | 雑文

2007年09月19日

贋作「ししのたてがみ」

(前略)
 異様な光景が私たちの目に入った。テーブルの上には蔽いをなかばあけた角灯があって,扉の半開きになった鉄の金庫を明るく照らし出している。このテーブルの傍らの木の椅子に,ねずみ色の長い化粧着をまとったグリムズビー・ロイロット博士が,素足に赤いスリッパを引っ掛け,踝をのぞかせてすわっていた。彼の膝には昼間見かけた,短い柄に長い革のついた鞭がのっている。博士は顎をそらせて,天井の一角を硬直した目つきで睨んでいるのだ。顔のまわりにはまさしく獅子のたてがみをむしり取ったとしか思えない,もつれた毛のかたまりのようなものがまとわりついているのだが,これは彼の頭をしっかりと巻いているもののようだった。私たちが入っていっても,彼は物音ひとつ立てず,身動きひとつしなかった。
「たてがみだ! 獅子のたてがみだ!」ホームズがささやいた。
 私は一歩前に出た。するとそのとき,奇妙な毛のかたまりが動き出して,博士の髪の間から黄色い房に銀色の筋のまじった毛むくじゃらなものが,にゅうっとあらわれ出た。
「キュアネア・カピラータだ」ホームズが叫んだ。「サセックスでもいちばん危険なクラゲだ。博士は刺されて十秒足らずで死んでいる。暴力は振るった人間にはねかえってくるというのはほんとうで,他人に落とし穴を掘るものは,自らその穴に落ちるのだ。さあ,このクラゲを巣へ追い込んで,ストーナーさんに安全な場所へ移ってもらい,それから州警察へこの出来事を届け出ることにしよう」
 こう言いながら,彼は死人の膝からすばやく犬鞭を拾って,その輪差をクラゲの触手にまわし,そのおそろしい止まり木から追い立てると,できるだけ腕をはなして運んで行き,金庫の中に投げ込んで扉を閉めた。
 (後略)
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 シャーロック・ホームズ譚の「まだらのひも」の一部を「ししのたてがみ」と入れ替えたものです。他の部分も書いては見たんですが,この部分が一番面白いような気がします。何気に違和感がないと思うのですが,どうか。
 これを考えたのは高校生の頃。ろくでもないことばかり考えていました。あの頃からまるで成長していないなあ。

 なお,上記の文章は阿倍知二訳の創元推理文庫版をぱくって来たものであることを明示しておきます。
posted by 森山 樹 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文

2007年03月24日

例えば好きな本を100冊選んでみて

今まで読んできた本の中で印象的なものを100冊選んでみました。
もちろん漏れはあるとは思うのですが,それでも大体こんなところでしょう。
順番に恣意的なものはありません。思いついた順番です。
せっかく,選んでみたので,自分の好きな本の傾向も分析しようと思います。
思いもしない結果が出ると面白いんだけどな。

誰か,お暇な方はやってみませんか?
自分の読書傾向が再確認出来るかもしれませんよ。

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posted by 森山 樹 at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文